移籍後最長6回2/3——菅野智之が刻んだ「粘りの投球」
2026年5月22日(日本時間23日)、コロラド州デンバー。ロッキーズの菅野智之がダイヤモンドバックス戦に先発し、6回2/3を97球2失点(3奪三振・1四球)の内容を披露した。これはロッキーズ移籍後の最長イニングであり、防御率も4.02から3.86へと改善した。勝敗こそつかなかったが、菅野の粘りの投球を受け、チームは終盤に逆転。3-2で勝利し、連敗をストップした。
試合は初回から落ち着いたテンポで始まった。菅野は三者凡退の理想的な立ち上がりを演じ、マウンドと守備陣のリズムを整えた。しかし2回、4番アレナドへの二塁打から崩れ、グリエルの犠牲フライで先制を許した。さらに4回にも先頭への四球を足がかりに再びグリエルに適時打を浴び、2失点目を記録した。それでも5回の2死一・三塁のピンチでは初球スプリットでライナーを打ち取り、追加点を阻止した。「ボールをうまく散らしながら投げられた」という試合後のコメントが、この日の投球を一言で表していた。
38歳のベテランが見せる「経験値」——球種と緩急の使い分け
菅野智之が打者を打ち取る方法は、ストレートで押し込む力投家のそれとは異なる。縦のスライダー、スプリット、カーブを丁寧に使い分けながら、打者のタイミングをずらし続けることが彼の真骨頂だ。マイル高地のコロラド州デンバーは、乾燥した空気の影響でボールが飛びやすく、長距離砲が揃うダイヤモンドバックス打線には特にリスクが高い環境だった。
そんな難条件の中でクオリティスタートを達成したことに、ベテランの凄みがある。若い頃と同じ球速は出なくても、20年近いプロ経験から積み上げた「知恵」が今の菅野を支えている。97球で6回2/3を投げ切り、チームに勝利の流れを渡した。数字は地味かもしれないが、先発投手としての仕事は確実に果たした。
「力を抜く場所」を知っている選手——スノーボーダーが感じた菅野の呼吸
スノーボードで荒れたゲレンデを長く滑るとき、常にフル加速しているわけではない。どこでエッジを立て、どこで力を抜くかを体が自然に判断している。力を使い続けると後半に足が動かなくなる。長く滑り続けるためには「抜く技術」が必要なのだ。
菅野の投球を見ていると、その感覚と重なる部分がある。ピンチの場面でもペースを変えず、表情を変えず、淡々と次の打者に向かっていく。派手なガッツポーズも、苦しそうな表情もない。97球を使い切って6回2/3を投げられるのは、力の使い方を知っているからだと思う。30年スノーボードをやっていて初めて、野球の投球術に「自分の滑り」との共通点を見つけた気がした。
連敗ストップの立役者——ロッキーズが這い上がれるか
苦しい1点差ゲームを勝ちきったロッキーズ。菅野の粘投があったからこそ、終盤の逆転劇が生まれた。これが次の登板への自信につながることは間違いない。ロッキーズが地区争いに残るためには、先発ローテーションが試合を作り続けることが大前提だ。菅野智之が今後のシーズンでどれだけ防御率を下げていけるか、注目して見ていきたい。あなたは菅野の今季最終防御率をどう予想する?ぜひコメントで教えてほしい。

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