大谷翔平、ブルージェイズ戦で今季3号。41試合連続出塁でイチローの記録まで「2」【4/6トロント】

第3号‼ MLB 2026

トロント、ロジャース・センター。 開閉式の屋根が閉じられた球場内には、どこか熱を帯びた湿り気が漂っていました。 2026年4月6日(日本時間7日)。

昨年のワールドシリーズで最後の一球まで火花を散らした、因縁の再戦です。 かつての敵地、しかし今はどこか歓迎の色も混じるこの場所で、背番号17が打席に向かいました。

スタンドからは、耳をつんざくようなブーイングが降り注ぎます。 昨季、リーグの頂点を争ったライバルへの、最高級の敬意が込められたブーイングです。

その最中、バックネット下の広告がふと切り替わりました。 「オンタリオ州へようこそ」 場違いなほど丁寧な日本語のメッセージが、熱狂する観客席の裏側で静かに光っていました。

走って掴んだ「41」という数字

最初の快音は、バットではなく足から生まれました。 3回表、先頭で迎えた第2打席。 左腕フレミングが投じた低めのシンカーは、彼の打撃をわずかに崩しました。

ピッチャー前への、ボテボテのゴロ。 多くの観衆がアウトを確信した瞬間、彼はすでに一塁へと加速していました。

焦った投手の送球が逸れる間に、彼は二塁まで到達します。 記録は内野安打。 この一歩が、日本人歴代単独2位となる「41試合連続出塁」の証となりました。

イチロー氏が打ち立てた43試合という金字塔まで、あと「2」。 17年前、マリナーズの背番号51が走り続けたあの日々に、彼は今、静かに肩を並べようとしています。

確信の126メートル、実況席の沈黙とジョーク

7対1とリードを広げた6回、第4打席。 マウンドには3番手の左腕マンティプリーが立っていました。 カウント2-1。 狙い澄ましたかのような低めのシンカーを、彼は下から救い上げました。

打った瞬間、走る必要さえないことを誰もが悟りました。 打球速度107.8マイル(約173.5キロ)。 バックスクリーンへ一直線に向かう白球を、トロントの観衆はため息とともに見送りました。

飛距離414フィート(約126.1メートル)。 4日間で3本目となる今季第3号は、敵地の喧騒を一時的に沈黙させるに十分な一撃でした。

ロサンゼルスの放送席では、実況のデイビス氏が声を張り上げました。 「直近4試合で3本目だ!」 その横で、かつてのマウンドの主、オーレル・ハーシュハイザー氏がぼそりと呟きました。

「彼は、なかなか打撃のいい投手だね」 二刀流としての復帰を3日後に控えた彼への、最大級の皮肉と称賛が混じったジョークに、実況席は温かい笑いに包まれました。

岡本和真との再会、そして大差の結末

三塁の定位置には、かつてWBCで共に戦った岡本和真選手の姿がありました。 4番として出場した彼は、初回にレフト前ヒットを放ち、6回にも鋭い当たりでマルチ安打を記録しました。

チームメイトだった頃とは違う、引き締まった表情。 メジャーという舞台で、互いに「個」として向き合う時間が、そこには流れていました。

しかし、試合は残酷なほど一方的な展開へと進みました。 3回にフリーマン選手が2ランを放ち、中盤以降もドジャースの猛攻は止まりません。 7回には13-1。

終盤には、ブルージェイズは捕手をマウンドに送る苦肉の策をとりました。 14対2。 昨年のワールドシリーズの再戦は、静かな幕切れとなりました。

大谷選手はこの日、6打数2安打1本塁打。 2つの三振を喫した際、彼は首を傾げ、グリップの位置を数ミリ修正するような仕草を見せました。

大勝の中でも、彼が見つめているのはスコアボードの数字ではなく、自身のスイングの精度だけでした。

まとめ

  • 大谷翔平がブルージェイズ戦で2試合連発となる今季3号ソロ。
  • 3回の内野安打で41試合連続出塁を達成し、日本人歴代単独2位に。
  • 打球速度173.5キロ、飛距離126.1メートルの特大弾に現地放送席も絶賛。
  • 岡本和真は4番・三塁で出場し、2安打を放つ奮闘。
  • 試合は14-2でドジャースが昨季ワールドシリーズの因縁相手に大勝。

試合が終わったグラウンド。 勝利の歓喜が去った後、彼はベンチ裏でいつもと変わらないルーティンをこなしていました。 次戦、出塁記録が「42」に伸びるのか。

そして、3日後のマウンドで彼はどんなボールを投じるのか。 トロントの冷たい夜風の中で、野球界の視線は、再び一人の背番号17に集まり始めています。

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